栃木市岩舟町(歴史)概要: 岩舟町は古くから開けていた地域で大化2年(646)に勧請され延喜5年(927)に作成された延喜式神名帳に記載されている村檜神社や天平9年(737)に行基が開基し慈覚大師円仁や小野小町伝説が残る大慈寺などの社寺が残っています。中世は、藤原秀郷の後裔とされる義寛が小野寺七ケ村を与えられ土着し、下野小野寺氏として支配します。鎌倉時代は御家人に列し隆盛しますが室町時代中期になると次第に衰退し、戦国時代後期には佐野氏や長尾足利氏、佐竹氏などに従属するようになります。天正12(1584)には宇都宮氏を中心とした佐竹氏、結城氏の連合軍と北条氏と戦いが岩舟町全域で起こり特に岩船山は激戦地となり多くの寺院などが焼失しています。関ヶ原の戦いで佐竹氏は東西中立を保った為、秋田へ移封となり小野寺氏も随行したと伝えられています。
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