東光寺中門は佐野陣屋(植野城)の大手門として建てられたもので明治4年(1871)に佐野陣屋が廃城になった後の明治9年(1876)に移築したもので、江戸時代後期の城郭建築の遺構で貴重である事から昭和60年(1985)に佐野市指定有形文化財に指定されています。和算額は天保12年(1841)、植野村住民の野村八右衛門吉久が奉納したもので、栃木県内では4番目の古さを誇る貴重なものとして昭和63年(1988)に佐野市指定有形民俗文化財に指定されています。境内にある榧(樹高約20m、推定樹齢300〜500年)と広葉杉(樹高約25m、推定樹齢300〜500年、とちぎ名木100選)は昭和60年(1985)に佐野市指定天然記念物に指定されています。東光寺山門は入母屋、桟瓦葺、三間一戸、八脚楼門、下層部両側に仁王像安置。薬師堂は入母屋、銅板葺、平入、桁行3間、正面3間軒唐破風向拝付き。佐野板東三十三観音霊場第13番札所(御詠歌:福寿海 無量のたねを 植野村 御法も重き 亀の峯かな)。宗派:臨済宗建長寺派。本尊:薬師如来像。