中村城(真岡市)概要: 中村城は栃木県真岡市中に位置している中世の城郭です。中村城は保元年間(1156〜1158年)から平治年間(1159〜1160年)に中村朝村が築城されました。文治5年(1189)の奥州合戦の際、朝宗は源頼朝に従軍し功を上げた事で奥州伊達郡(現在の福島県伊達市・桑折町)の地頭に就任し奥州伊達家の祖となり、この地は二男朝定に継がせました。
その後、中村氏は一時衰退し建武2年(1335)中村経長が"中先代の乱"で足利尊氏に組した功で本領を回復し南朝方として戦いました。天文13年(1544)中村玄角が水谷播龍と戦って敗れ中村城も落城、玄角は一族である奥州伊達氏を頼り米沢(山形県米沢市)に落ち延びます。
中村城跡は遍照寺を中心に東西191m南北182mのほぼ長方形の形をして四周を深さ約6m、幅9mの堀で囲んでいて現在でもその形状が良く保存され昭和35年(1960)に栃木県指定史跡に指定されています。城域には遍照寺やかやの木(天然記念物)、中村大明神(祭神=中村小太郎藤原朝宗)などがあります。
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