真岡市: 荘厳寺

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概要・歴史・観光・見所
荘厳寺(真岡市)概要: 荘厳寺の創建は天長9年(832)慈覚大師円仁が開山したのが始まりと伝わっています。本尊は大師が唐の五台山より持ち込んだ阿弥陀如来像で、大師自ら彫り込んだとされる観音菩薩像など多くの仏像を所持し、当初は妙法寺と称していたそうです。一時衰退しますが永承5年(1050)に堂宇など境内を再整備し中興開山し寺号も荘厳寺と改称しています。前九年合戦の折には源頼義が戦勝祈願し乱平定後、堂宇の造営を行い、奥州合戦の折は源頼朝が戦勝祈願し建久4年(1193)に社領を寄進しています。その後も寺灯を守り続け江戸時代には幕府から寺領7石の朱印を受領し末寺は10ヵ寺を数えるまでになりました。

弘安3年(1846)と明治39年(1906)に火災により多くの堂宇や記録、寺宝など失いましたが山王堂(寛永15年:1638年建築、一間社切妻造、板葺、平入、一間向拝、浜縁、高欄、脇障子、浜縁)や鐘楼門(寛文8年:1668年建築、入母屋、銅板葺)、不動尊堂(享保19年:1734年建築、入母屋、桟瓦葺、桁行3間、正面1間向拝付)などの諸堂をはじめ、今尚多くの文化財を所有しています。特に山王堂は江戸時代初期に建てられた御堂建築の遺構として貴重な事から真岡市指定文化財に指定されています。

荘厳寺の文化財
・ 聖観音菩薩−平安時代−栃木県指定重要文化財
・ 金銅阿弥陀如来−鎌倉時代−栃木県指定重要文化財
・ 阿弥陀如来仏頭残欠三片−鎌倉時代−栃木県指定重要文化財
・ 本尊阿弥陀如来坐像−南北朝時代−栃木県指定重要文化財
・ 本尊脇侍不動・毘沙門二尊−南北朝時代−栃木県指定重要文化財
・ 阿弥陀・不動・毘沙門胎内納入文書−南北朝−栃木県指定重要文化財
・ 山王堂−寛永15年−真岡市指定文化財
・ 頼朝公供養塔−弘安年間−真岡市指定文化財
・ 居貫不動尊−平安時代−栃木県指定重要文化財
・ 不動尊胎内納入文書−南北朝時代−栃木県指定重要文化財

【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(天台宗大御堂山荘厳寺案内)-学校法人 真岡ひかり幼稚園
・ 現地案内板-真岡市教育員会

荘厳寺:写真

荘厳寺
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