蓮乗院会三寺(那須塩原市)概要: 会三寺の創建は元亀元年(1570)謙応和尚が開山したのが始まりと伝えられています。安永7年(1778)に火災により堂宇が焼失し翌年の安永8年(1779)に再建され今日に至っています(本堂:入母屋、銅板葺、平入、桁行7間、正面1間向拝付き)。境内には当時ハシカが大流行し多くの子供達が犠牲になり、その霊を弔う為、住職であった旺盛が111体の木製地蔵像を10余年の歳月をかけて彫り込み安置した内の80数体が残り"ハシカ地蔵"として信仰の対象になっています。又、その内の1体の胎内の銘に「地蔵尊大本尊仏、文亀二年佐竹下ス」が記載されていた事から文亀2年(1502)に佐竹氏と関係があったのかも知れません。同市内にある杉渡土要害は佐竹山城守の居城だったとも云われ興味深いところです。那須三十三観音霊場(天保2年:1831年、周辺の100観音霊場を巡拝した大金貞が編纂した「下野・陸奥百観音巡礼記」を元に那須三十三観音霊場が選定、その後衰退しましたが近年再興された。)第6番札所(御詠歌:はきそあけて 札打ちそぐる いとくやに ほと路と共に 駒帰る哉)。宗派:真言宗智山派。本尊:聖観音 。
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