佐野市: 安楽寺

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概要・歴史・観光・見所
安楽寺(佐野市)概要: 積水山無量寿院安楽寺は栃木県佐野市並木町に境内を構えている真言宗豊山派の寺院です。安楽寺の創建は不詳ですが伝承によると菅原道真を追悼する為、延喜年間(901〜923年)に九州大宰府(福岡県太宰府市)に創建されたと伝えられています。伝承によると足利家綱は唐沢城の城主であると共に武勇に優れ特に怪力の持ち主として知られていました。その武勇が買われ家綱が京都に赴任していた際、妬みから朝廷に謂れもない嘘言が通報され、それが元で九州大宰府に追放となり安楽寺に軟禁されました。

上記の通り安楽寺は菅原道真の縁の寺院で、自分も道真と同じ様な境遇だった為、篤く菅原道真を信仰するようになったそうです。ある時、朝鮮から3人の力士が貢物を持って来日し、相撲で勝負し、もし、日本の力士が負ければ、来年からは日本が朝鮮に貢物を持ってくるように持ち掛け了承されました。そこで白羽の矢が立ったのが家綱で、家綱は3人の朝鮮力士を悉く投げ飛ばし日本の名誉を守ったそうです。その功により罪が許されただけでなく安楽寺を領内に開く事が許可され、元永3年(1120)、九州大宰府から堂宇、寺宝、仏像、記録など全てを当地に移し光台院の支院として日賢上人を招いて中興開山し足利家の祈願所にしたと伝えられています。

現在の安楽寺仁王門は永享年間(1390〜1440年) と宝永2年(1705) に建替えられたもので、三間一戸、桁行3間、張間2間、入母屋造り、銅板葺き(元茅葺)、八脚楼門、上層部には高欄、「積水山」の山号額、下層部には木造金剛力士像が安置、建物全体が朱色に着色し彫刻部は極彩色に彩られています。明治5年(1872)の大暴風により本堂、中門、蔵、鐘楼などが倒壊している為、山門(楼門)は境内最古の建物として往時の姿を留める貴重な存在である事から昭和33年(1958)に佐野市指定文化財に指定されています。本堂は木造平屋建て、入母屋、本瓦葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。佐野七福神:恵比須。山号:積水山。院号:無量寿院。宗派:真言宗豊山派。本尊:阿弥陀如来。

安楽寺の文化財
・ 安楽寺仁王門-宝永2年(1705)-佐野市指定有形文化財
・ 木造金剛力士像(1対)-運慶・伯運作伝-像高264p-佐野市指定有形文化財
・ 銅鐘-元禄8年(1695)-長谷川七郎右衛門尉藤原小吉作-佐野市指定文化財

【 参考:サイト 】
公式ホームページ
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-佐野市教育委員会

安楽寺:写真

安楽寺
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