下野新聞(旧毛塚肥料店店蔵)概要: 下野新聞支局の建物はは文久元年(1861)に毛塚肥料店の店蔵として建てられたもので土蔵2階建て、切妻、平入り、桟瓦葺、建築面積60u、1階の前面は下屋として前に張り出しています。外壁の正面は黒漆喰、両脇は下見板張で仕上げられ栃木市に見られる店蔵の典型的な形式をもっている貴重な建物で「再現することが容易でないもの」との登録基準を満たしている事から平成12年(2000)に国登録有形文化財に登録されています。内部にある長さ9m高さ40pの松の梁には「文久元年辛酉六月吉日 毛塚二代目惣八建立 棟梁鈴木七右衛門作 仕事使関口幸助」と記されている事から建築年代と施主、棟梁が明確である事からも価値が高いと言えます。下野新聞の前身である栃木新聞は明治11年(1878)に栃木町万町一丁目にあった万象堂から始めて創刊され、その後、栃木町旭町一丁目、足利町四丁目と移り、県庁が宇都宮市に移った事で本社を宇都宮に移しました。このような経緯から下野新聞発祥の地に近い旧毛塚肥料店の店蔵を買い取り平成11年(1999)に下野新聞の支局としています。
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