八幡宮(さくら市氏家町)概要: 八幡宮は不詳ですが別当であった薬王寺の開基が安永6年(1424)であることから同時期である室町時代中期に勧請されたと考えられているそうです。当初は八幡川のほとりにある松原にありましたが江戸時代に入り町並みなどが整備されると寛永年間(1624〜1643年)に北原へ遷宮されました。現在の本殿は文化5年(1822)に再建されたもので、覆屋内部にある為詳細は分かりませんが案内板によると「 ・・・(前略)本殿は間口6尺(180p)奥行き10尺(300p)総欅白木造りで、鳳凰や当時珍しい大象そして鯉が滝を登り、竜となる登竜門を三方に彫り廻らした彫刻などで飾られている。江戸時代後期の社寺建築として優れている他に、文政元年(1818)に宇都宮の高田仲衛門等宮大工によって着手されたことや、儀式、祝宴、群集などを描いた絵馬「本殿上棟式図」に見る文政5年(1822)の上棟式、文政9年(1826)に行われた遷宮式典の様子など、年代、作者、諸記録が明確なこのとでも重要である。・・・(後略)」とあります。八幡宮本殿はさくら市指定有形文化財に指定されています。又、八幡宮に奉納されている「本殿上棟式図」、「大相撲図」、「鶏図(小宅文藻筆)」、「暖爛紅葉図(菊池愛山筆)」の絵馬がさくら市指定有形文化財に指定されています。
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