湯西川温泉(歴史)概要: 湯西川温泉の発見には諸説あり寿永4年(1185)、壇ノ浦の戦いで源氏に敗れた平家一門の平忠房(平清盛の孫・平重盛の子供:一般的には忠房は屋島の戦い後、陣を離れ紀伊国の豪族湯浅宗重と共に籠城戦を繰り広げますが、降伏の後、後藤基清によって惨殺されています。)が湯西川まで落ち延びた際、源泉を発見し源平合戦で受けた傷を癒したとも、天正元年(1573)忠房(後に名を改め忠実)の後裔とされる伴対馬守が冬の大雪の後、雪の積もっていない不思議な場所を見つけ、よく見ると温泉が湧き出きて付近から平家縁の甲冑や刀剣などが発見されたと伝えられています。
以来、伴家は湯西川温泉の湯守となり寛文6年(1666)には湯屋を開き温泉の整備発展に尽力しています。湯西川温泉には平家縁の甲冑や刀剣などを土中に埋めたとされる平家塚や、菩提寺とされる慈光寺などの史跡が点在している他、現在でも落ち延びる際源氏の追っ手から発見される原因となった大きな鳴き声の鶏や米のとぎ汁、昇り旗、焚き火などには細心の注意が払われています。
湯西川温泉の泉質: アルカリ性単純温泉、無色透明、無味無臭、泉温25℃以上。
湯西川温泉の効能: 糖尿病、疲労回復、月経障害、痔、四十肩、五十肩、切り傷、神経痛、慢性皮膚疾患、打ち身、動脈硬化、火傷、筋肉痛、高血圧症、関節痛、冷え性、慢性婦人疾患、捻挫、腰痛など
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