石造地蔵菩薩坐像(さくら市氏家町)概要: 石造地蔵菩薩坐像(安山岩、像高:1.36m、右手に錫杖、左手に摩尼宝珠、法衣、袈裟が刻まれています。)は宝治元年(1247)時の領主氏家公頼が主家である宇都宮氏の娘の嫁ぎ先藤原為家の父親定家の七周忌に定家を模したとされる石仏を造ったとされます(当時、当地域では宇都宮歌壇(歌人達の組織)と呼ばれる一大歌壇が存在し、京都、鎌倉歌壇に次ぐ規模だったとされます。)。以来定家地蔵や葛地蔵など呼ばれ信仰の対象となっています。周囲を巡りなら拝せるように丸彫りが丹念に仕上げられているなど中世の石仏の特徴を残し、当時の信仰や宗教感などを示すものとして昭和51年(1976)にさくら市指定有形文化財に指定されています。
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