白石家戸長屋敷(大平町)概要: 白石家戸長屋敷は文化15年から 文政13年(1818〜1830)に建てられた建物です。白石家は代々名主、大庄屋などを歴任する豪農で木造平屋建、寄棟、茅葺、平入の母屋には通用の玄関口の他、代官や役人などの上役専用の玄関(入母屋瓦葺きの屋根)や座敷などが設けられ格式の高さが窺えます。明治維新により幕藩体制が崩壊すると新たな行政区間が割り当てられ地方では明治4年(1871)に区という単位が制定されました。明治5年(1872)には大区小区制が導入され農村内の身分制度である庄屋、名主、年寄、大庄屋等を廃止し、新たに大区には区長、小区には戸長が指導者として任命されました(ただし、大区小区制は古くからの慣習とは懸け離れ実情にも合わなかった事から明治11年:1878年に廃止となっています)。当初は経験者をそのまま据え置く形が多かった事もあり、白石家が戸長に任命されています。敷地内には1000俵が収納可能の土蔵(6棟)や当時の農家住宅では許されなかった長屋門(江戸時代に他家から移築したもの、切妻、桟瓦葺)などがあります。白石家戸長屋敷は昭和40年代までは実際に住居として生活が行われ、現在は歴史民俗資料館として一般公開されています。
長屋門を簡単に説明した動画
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