清水寺(大平町)概要: 清水寺は栃木県栃木市大平町西山田に境内を構えている天台宗の寺院です。清水寺の創建は奈良時代の天平元年(739)に名僧として知られる行基菩薩が自ら十一面千手観音像(現在の像は胎内銘により1265年作と判明しています。)を彫り込み開山したと伝えられています。大同年間(806〜810年)には下野国の国司が堂宇の造営が行われ、天慶10年(947)には藤原秀郷(田原藤太 俵藤太)が無事に将門平定出来た事に感謝し堂宇の造営、治承4年(1180)には兵火で境内が大きな被害を受けています。
十一面千手観音像は別称「滝の観音」と呼ばれ周囲の信仰の対象となり下野板東三十三観音霊場第二十六番札所に選ばれ、昭和53年(1978)に栃木県指定重要文化財に指定されています。脇侍である勝軍地蔵と毘沙門天立像は元禄9年(1696)に制作されたもので栃木県内に数少ない江戸時代の仏像とし貴重なものとして大平町指定有形文化財に指定されています。
清水寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行7間、梁間4間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り、白漆喰仕上げ。清水寺観音堂は宝形造、桟瓦葺、桁行3間、梁間3間、正面1間向拝付、正面左右の開口部は花頭窓、外壁は板張、弁柄色で着色されています。下野板東三十三観音霊場第二十六番札所。東国花の寺栃木4番。宗派:天台宗。本尊:阿弥陀如来坐像。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-大平町教育委員会・大平町文化財保護審議会
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