常楽寺録事堂(鹿沼市)概要: 常楽寺にある録事堂は安永2年(1773)に建てられました。正面の礼堂は入母屋造り、銅板葺き、桁行3間、梁間3間で唐破風の一間向拝が付いています。背後の祀堂は宝形造り銅板葺き、桁行3間、梁間2間で長方形の平面で宝形屋根を治める為特異な工法を採用しているようです。建物の形状から本来別々に建てられた建物を後年移築し廊下で取り次ぎ現在のような形になったようです。
案内板によると「 建久元年(1190)に没した名医中野智玄(録事法眼)を祭ってあります。録事法眼の名は後鳥羽上皇の病気を治癒させた功により賜ったものです。智玄は難病の娘の病気の●を究めるため日本で始めて解剖を行ったことのでも有名です。 栗野町 栗野町観光協会 」とあります。常楽寺録事堂は平成16年(2004)に鹿沼市指定有形文化財に指定されています。
又、粕尾地区での録事法眼信仰は篤く「録事尊の村廻り」として現在でも受継がれており鹿沼市指定無形民俗文化財に指定され、その資料である「録事尊縁起関連資料」7点(『「糟尾伊心齋宛書状」、「意心齋宛書状」、「糟尾大明神縁記」、「録事堂補修勧進帳」』・「録事法眼身形坐像」・「糟尾伊心齋宛書状」・「意心齋宛書状」・「糟尾大明神縁記」・「録事堂補修勧進帳」・「録事法眼身形坐像」)が鹿沼市指定有形民俗文化財に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-鹿沼市教育委員会
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