宝積寺稲荷神社(高根沢町)概要: 稲荷神社は栃木県塩谷郡高根沢町大字宝積寺に鎮座している神社です。 稲荷神社の創建年は不詳ですが、江戸時代中期には社頭である加藤家の氏神だった事が資料として残されている事から少なくともそれ以前から鎮座していた事が知られています。江戸時代後期には本社である伏見稲荷大社から改めて分霊が勧請され、次第に村人達からも信仰されるようになっています。宝積寺稲荷神社の拝殿は入母屋、鉄板葺、桁行2間、外壁は板張り。本殿は天保12年(1841)に建てられた一間社流れ造り、こけら葺、 正面向拝付き、向拝部の欄間に龍、木鼻に獅子、扉両脇に孔雀の花鳥、屋根破風に松、外壁欄間部に花、鳥、波飛沫など精緻な彫刻が施されています。棟梁は万治郎、彫刻は後藤梅秀。宝積寺稲荷神社本殿は江戸時代後期の神社本殿建築の遺構として貴重なことから平成7年(1995)に高根沢町指定有形文化財に指定されています。同じく宝積寺上組天王祭屋台及びその行事が昭和50年(1975)に高根沢町指定民俗資料となっています。
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