慈願寺(那須烏山市)概要: 慈願寺の創建は貞応2年(1223)に親鸞聖人の24人の直弟の1人信願房(親鸞24輩の代13番目の弟子:元々は現在の茨木県を中心に北関東に勢力があった佐竹氏の一族下野家出身の武士で稲木三河守義清と称していましたが、その後出家、当時親鸞聖人が滞在していた稲田の草庵で「信願房定信」の法名を賜り直弟子となりました。)が開山したのが始まりとされます。当初は栗野鹿崎に建てられていましたが天正年間(1573〜1593年)に馬頭(那珂川町)に移り、延宝8年(1680)に現在地に移されました。特に北関東に住んでいる北陸出身の信者に信仰されました。寺宝として親鸞像(鎌倉時代作)や弥陀八幡神像、蓮如筆の六字名号、実如筆の六字名号、教如筆の御消息、実如筆の御文(3通)などがあります。山門は切妻、本瓦葺、八脚単層門。本堂は入母屋、銅瓦棒葺、桁行6間、梁間4間、正面向拝付。宗派:真宗大谷派。本尊:阿弥陀如来。真宗二四輩旧跡。
|