八雲神社(那須烏山市)概要: 八雲神社は栃木県那須烏山市中央1丁目に鎮座している神社です。八雲神社の創建は永禄3年(1560)時の烏山城主那須資胤が大桶から酒主村十文字に牛頭天王(素盞鳴命)の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。城下の中心地に鎮座していた事から特に庶民から信仰され、例祭は年々盛んになり寛文年間(1661〜1672年)頃から踊りが奉納されるようになり、元禄年間(1688〜1703年)からは狂言、享保から宝暦年間(1716〜1763年)からは歌舞伎舞踊へと発展し同時に舞台装置や舞台背景も凝った形になりました。
江戸時代末期にようやく現在の"烏山の山あげ行事"のような形になったとされ所謂、野外歌舞伎と呼ばれる形態となりました。古くから神仏習合していましたが明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が排され八雲神社に改称し、大正元年(1912)に村社に列しています(明治5年:1872年に郷社に列するも翌年無格社に降格)。大正3年(1914)に現在地に遷座し大正5年(1917)に神饌弊料供進社に指定されています。
八雲神社拝殿は入母屋、銅板葺、平入、桁行4間、正面1間向拝付。八雲神社の"烏山の山あげ行事"は昭和54年(1979)に国重要無形民俗文化財に指定されています。烏山城下七福神巡り:恵比寿神(市神社)。祭神:須佐之男命。
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