福渡温泉神社(塩原温泉)概要: 福渡温泉神社の創建は文安2年(1445)、福渡地区の川沿いから源泉が湧き出した為、温泉地の守護神として勧請されたのが始まりとされます。塩原温泉郷には温泉地毎に神社が鎮座していますが大同元年(806)に創建の元湯温泉神社、寛仁2年(1018)に創建の塩の湯温泉神社に次ぐ3番目の古さを誇り、温泉関係者や湯治客などから信仰されました。現在の本殿は明治21年(1888)に当地に遷座された際、再建されたもので桁行き1間、梁間1間、流造り、木羽板葺き、当時の神社社殿建築の遺構として貴重な事から平成5年(1993)に那須塩原市指定文化財に指定されています。
福渡温泉神社境内には多くの石仏や石碑がある事から往時は神仏習合していたのかもしれません。又、福渡の和泉屋旅館の主人が松尾芭蕉門下の流れを汲む俳人、桃林舎枕石だった事から文化6年(1806)にその弟子達が枕石句碑「甘味をば 淡きにかへて 武蔵野乃 月より嬉し 塩原の秋」を建立しています。祭神は大己貴命、伊邪那岐命。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-那須塩原市教育委員会
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