慈光寺(日光市)概要: 慈光寺は栃木県日光市湯西川に境内を構えている浄土宗の寺院です。慈光寺の創建は不詳ですが、古くからこの地に落ち延びた平家一門の菩提寺とされ近隣にあった2つの寺院(十乗房?)が慶長12年(1607)に現在地に移されたと記録されています。平家の里と呼ばれる数件の集落の高台に位置し見下ろすような関係で明治時代初期から大正時代にかけては本堂が湯西川小学校の校舎として利用されています。湯殿山神社とは神仏習合の関係が現在でも続けられ、例祭では慈光寺の境内から湯殿山神社の幣殿まで猿田彦を先頭に神輿渡御が行われています。現在の本堂は江戸時代初期の建物で、入母屋、銅板葺、正面屋根に大きな千鳥破風、向拝には唐破風を設けて格式の高いものになっています。山門に建立されている「夫婦石」は平家一族が子孫繁栄を祈願し安置したと伝えられています。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
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