高房神社下社(湯西川温泉)概要: 高房神社下社の創建は永正11年(1514)に高房大明神の分霊を勧請したのが始まりとされます(後に諏訪神社の分霊を勧請合祀)。現在の社殿は天保4年(1833)に再建されたもので一間社、流造、桁行1.46m、梁間1.29m、向拝付。湯西川下集落の鎮守として古くから信仰されている貴重なものとして平成5年(1993)に日光市指定有形民俗文化財(信仰)に指定されています。高房神社は常陸国(茨城県)南部と下総国(千葉県北部)に点在している事から何れかの分霊が勧請されてきたと思われます。祭神である藤原高房(高房大明神)は藤原藤嗣の3男で備後・肥後・越前の鎮守府将軍を歴任した人物とされ、特に旧藤原領の領民やその遺領を引き継いだ国人領主達から崇敬されました。湯西川を含む栗山郷も旧藤原領と関係が深かったとされ、周辺には藤原家の氏神とされる春日神社や高房神社が点在しています。現在の主祭神は高房大明神、武甕槌大神、経律主大神。
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