壬生藩概要: 壬生藩の創建は慶長7年(1602)日根野吉明が高島藩から1万9千石で壬生に入り立藩したのが始まりとされます。江戸時代中期までは壬生藩は江戸に近い事もあって歴代藩主は比較的石高の低い譜代大名が歴任し、短期間在任の後石高を上げて他藩へ移封する事が常で、寛永11年(1634)に吉明が府内藩に移封になると阿部忠秋が2万5千石、寛永16年(1639)に三浦正次が2万5千石、元禄5年(1692)に松平輝貞が3万2千石、元禄8年(1695)に加藤明英が2万5千石でそれぞれ藩主となっています。正徳2年(1712)に鳥居忠英が3万石で藩主になってからは藩政も安定し、明治維新まで鳥居氏7代の居城として存続しました。戊辰戦争時には勤王派と保守派に分かれて大きく対立しましたが結局新政府側に付き明治維新を迎えます。明治4年(1871)に廃藩となり後に栃木県に編入しています。
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壬生藩歴代藩主
| 藩主名 | 藩主年間 | 石高 | 備考 |
初代 | 日根野吉明 | 1601〜1634 | 1万9千石 | |
初代 | 阿部忠秋 | 1635〜1639 | 2万5千石 | |
初代 | 三浦正次 | 1639〜1641 | 2万5千石 | |
2代 | 三浦安次 | 1641〜1682 | 2万石 | |
3代 | 三浦明敬 | 1682〜1692 | 2万石 | |
初代 | 松平輝貞 | 1692〜1695 | 3万2千石 | |
初代 | 加藤明英 | 1695〜1712 | 2万5千石 | |
2代 | 加藤嘉矩 | 1712 | 2万5千石 | |
初代 | 鳥居忠英 | 1712〜1716 | 3万石 | |
2代 | 鳥居忠瞭 | 1716〜1735 | 3万石 | |
3代 | 鳥居忠意 | 1735〜1794 | 3万石 | |
4代 | 鳥居忠熹 | 1794〜1821 | 3万石 | |
5代 | 鳥居忠威 | 1821〜1826 | 3万石 | |
6代 | 鳥居忠挙 | 1826〜1857 | 3万石 | |
7代 | 鳥居忠宝 | 1857〜1870 | 3万石 | |
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