閻魔堂(西明寺)概要: 西明寺閻魔堂(焔魔堂)は江戸時代中期の正徳4年(1714)に創建し、寛保3年(1743)に再建された建物です。構造は木造平屋建て、寄棟、茅葺、平入、桁行3間、梁間3間、外壁は真壁造り素木板張り、内部には本尊となる閻魔大王像の他、脇侍となる善童子像、悪童子像、さらにその外側には奪衣婆像と地蔵尊像が安置されています。特に本尊と脇侍は江戸時代初期の寛永10年(1633)に彫刻されたもので、案内板によると「大きくあけた口から長く出た舌の様子からあたかも笑っている表情にみえるため「笑い閻魔」と親しまれている。閻魔像としては巨大さにおいて(像高2.5メートル)全国一を誇るものであろう。」とあり、名称「木造閻魔王坐像・両脇侍像」として昭和50年(1975)に栃木県指定文化財に指定されています。又、閻魔堂は江戸時代中期の御堂建築の遺構で西明寺の境内を構成する要素として貴重な事から昭和48年(1973)に益子町指定文化財に指定されています。
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