喰初寺(那須温泉)概要: 喰初寺は栃木県那須郡那須町大字湯本に境内を構えている日蓮宗の寺院です。喰初寺の創建は文政年間(1816〜1830年)に当時の黒羽藩(藩庁:黒羽城)の藩主大関増業の姫が重い病気にかかり食を取ることが出来なくなり、本尊である喰初仏(那須町指定有形文化財)に祈願したところ、たちまち快癒した事から、小堂を建立し喰初仏を祀ったのが始まりと伝えられています。以来、大関家の守護神として帰依され寺運も隆盛しています。
喰初寺境内には「数珠割り石」という名の幅7m、高さ3mの巨石があり、文永2年(1265)この地に湯治に訪れた日蓮上人が、この地で悪行を働いていた九尾の狐の霊魂を数珠に封じ、その数珠でこの巨石に叩きつけると真っ二つに割れ成仏し、再び九尾の狐が悪行を働かないように日蓮上人が"南無妙法蓮華教"と巨石に墨書したと伝えられています(那須温泉にある殺生石も九尾の狐に由来するもので玉藻前に姿を変え朝廷を操った事で陰陽師安部泰親によって当地の岩に封じ込められたとされます)。又、境内にあるシロツツジは推定樹齢200年、樹高5m、幹周77cm、那須の名木に選定されています。宗派:日蓮宗。本尊:曼荼羅。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(縁起)-喰初寺
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