宗光寺(真岡市)概要: 新御堂山 円頓止観院 宗光寺は栃木県真岡市長沼に境内を構えている天台宗別格本山の寺院です。宗光寺の創建は嘉祥元年(848)仁明天皇の勅願により関東の日枝山の別当として慈覚大師円仁が開山したと伝えられています。当初は比叡山別院東日枝坊と称していましたが次第に衰退し、建久4年(1190)に源頼朝が再興、正応5年(1292)伏見天皇が"新御堂山円須止観院宗光寺"の勅願を賜り喜多院(埼玉県川越市)、金鑽寺(埼玉県神川村)とともに、天台宗関東三大寺として隆盛を極めます。
天平6年(1351)に長沼宗恒が先祖の菩提を弔う為中興開山し、以来長沼氏の菩提寺として庇護されますが、観応3年(1352)に宗家が現在の福島県南会津町に移り、さらに庶流が文明3年(1471)に堀越公方との戦いで敗れたこの地を追われます。さらに天正17年(1589)には下妻城(茨城県下妻市)主多賀谷重経によって堂宇が破却され衰退しますが江戸時代にはいると幕府の庇護となり慶長14年(1609)には天海大僧正が法灯を継ぎ宗光寺を再建しています。山号:新御堂山。院号:円頓止観院。宗派:天台宗:別格本山。本尊:薬師如来。
宗光寺の文化財
・ 宗光寺大門-天保3年,切妻,石板葺,間口3.48m-二宮町指定有形文化財
・ 宗光寺新御堂-天保4年,入母屋,銅板葺,1間向拝-二宮町指定有形文化財
・ 宗光寺鐘楼-天保3年-入母屋,銅板葺,袴腰付-二宮町指定有形文化財
・ 宗光寺のイチョウ-推定樹齢600年,樹高21m,幹周5.2m-二宮町天然記念物
・ 権僧正ェ慶石塔-寛文9年入寂-二宮町指定有形文化財
・ 玄海僧正石塔-寛永18年入寂,高さ3.1m-二宮町指定有形文化財
・ 絹本着色釈迦如来及び十六善神像-縦70cm,横37cm-二宮町指定文化財
・ 絹本着色羽衣観音図-二宮町指定有形文化財
・ 絹本着色十二天将図-縦70cm,横37cm-二宮町指定有形文化財
・ 絹本着色天海僧正図-縦123cm,横56cm-二宮町指定有形文化財
・ 絹本着色十三仏図-縦151cm,横86cm-二宮町指定有形文化財
高麗門を簡単に説明した動画
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-真岡市教育委員会
・ 現地案内板-環境省・栃木県
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