三谷草庵(真岡市二宮町)概要: 三谷の地は親鸞聖人(鎌倉時代の高僧、浄土真宗の宗祖)が高田山専修寺建立に際し、仮住まいをしたと伝えられている場所です(親鸞聖人は嘉禄元年:1225年に真岡城主大内氏の招きにより高田の地に専修寺を開山、その際大内氏の一族が草庵として提供されたと伝えられています)。古くから親鸞縁の聖地として信仰の対象となり境内には弘長2年(1262)に建立された「開山聖人御草庵」と刻まれた石碑や親鸞が使用したという「聖人御自用泉」(古井戸)などが保存され明治33年(1900)に編纂された「下野高田山名所図会」にも名所として描かれています。
現在の草庵は江戸時代後期に三谷村名主海老澤氏が親鸞聖人の遺徳を偲び建立したものでその後何度か修復が行われています。三谷草庵は仏堂と庫裏の2つの建物から構成され仏堂は寄棟、桟瓦葺(現在は下野高田山名所図会を参考に茅葺屋根に復しています)、桁行3間、梁間2.5間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。庫裏は寄棟、茅葺、桁行2.5間、梁間2間、外壁は真壁造り、土壁鏝押え。三谷草庵は高田山専修寺の境内と共に昭和42年(1967)に国指定史跡に指定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-真岡市教育委員会
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