光明寺(鹿沼市)概要: 鳳凰山光明寺は栃木県鹿沼市樅山町に境内を構えている曹洞宗の寺院です。光明寺の創建には諸説あり室町時代の寛正年間(1460〜1466年)又は文明年間(1469〜1487年)に当時の領主である向山氏が開基となり開かれたと伝えられています。又、伝承によると英室了雄の霊夢に弘法大師空海の縁のある高僧が出現し、石山で弘法大師空海が霊石に彫刻した十六羅漢像の1つ賓頭慮尊者の石像を当地に遷し祭るようにとの御告げがあり、それに従い光明寺を開山したと伝えられています。江戸時代に入ると徳川家の庇護となり慶安2年(1649)には三代将軍家光から寺領7石を安堵されています。
光明寺の山門は江戸時代に造営されたもので、切妻、銅板葺、一間一戸、四脚門、蟇股の彫刻は日光東照宮(栃木県日光市)の彫刻を担当した左甚五郎が手掛けたものと云われています。本堂は平屋建て、入母屋、桟瓦葺、平入、向拝付。光明寺本尊の木造阿弥陀如来立像は鎌倉時代に制作されたもので(伝:仏師快慶作)、像高76.0cm、寄木造、漆箔、彫眼、鎌倉時代の仏像で意匠的に優れ保存状態も良い事などから昭和41年(1966)に栃木県指定文化財に指定されています。山号:鳳凰山。宗派:曹洞宗。本尊:阿弥陀如来。
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