熊野神社(真岡市)概要: 熊野神社の創建は大同2年(807)勝道上人が日光山を開山し郷里に帰る途中、阿弥陀如来から紀州熊野三山の熊野三社の分霊を勧請するようにと霊夢がありこの地に社殿を建立しました。以来、飯貝、京泉両村の鎮守として信仰され、歴代領主からも庇護されました。慶長9年(1604)には伊那忠次が寺領7石を安堵され、慶安元年(1648)には三代将軍家光から朱印状を賜り、寛文11年(1671)には小田原藩主稲葉正則から免税地が与えられています。明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が排され当初から称された箕輪山熊野大権現から熊野神社と改称しています。現在の本殿は宝永4年(1707)に建てられた古建築物で一間社、春日造、銅板葺きで細部には精巧な彫刻が施されています。
熊野神社
・ 熊野神社本殿−宝永4年(1707)−真岡市指定有形文化財
・ 石造鳥居−寛文8年(1668)−真岡市指定有形文化財
・ 算額−明治9年(1876)−真岡市指定有形文化財
・ 神楽面−真岡市指定有形文化財
・ 大般若経−久寿2年・文安5年・宝徳3年−真岡市指定有形文化財
・ 太太神楽−真岡市指定無形民俗文化財
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