赤城神社(足利市)概要: 赤城神社は栃木県足利市上渋垂町に鎮座している神社です。赤城神社(当社の本社)の創建は弘仁2年(811)に勧請されたのが始まりと伝えられています。建仁年間(1201〜1204年)に新田義重が赤城本宮(現在の三夜沢赤城神社)を造営し、その他に上野国(現在の群馬県)、下野国(現在の栃木県)へ4社を造営した内の1つとされています。以来、新田家の崇敬社として庇護され社領の寄進や社殿の造営などが行われました。正徳4年(1715)神位正一位赤城大明神をおくられるなど周囲から信仰され社殿再建時には氏子中心となり行われました。
現在の赤城神社本殿は文政10年(1827)の火災で焼失後の嘉永4年(1851)に再建されたもので一間社流造、こけら葺き、建物の壁面、腰壁、脇障子など略前面に精巧な彫刻が施されています。赤城神社本殿は江戸時代後期に建てられた神社本殿建築の遺構として貴重で当時の意匠や技術、工法などの特徴を伝えるものとして平成6年(1994)に足利市指定有形文化財に指定されています。拝殿は木造平屋建て、入母屋、瓦葺き、平入、桁行3間、張間1間半、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。祭神は磐裂命、配神は豊受比賣命、埴山姫命、大日霎命。
参考:本社
・ 中宮:三夜沢赤城神社(群馬県前橋市三夜沢町)
・ 里宮:二宮赤城神社(群馬県前橋市二之宮町)
・ 山宮:赤城神社元宮(群馬県前橋市富士見町)
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(由緒碑)-赤城神社
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