川治温泉(歴史)概要: 川治温泉の開湯は享保8年(1723)、大雨により五十里湖の堰が決壊し周辺が大きな被害を受けました。川治周辺の男鹿川も大きく削られましたが、川岸の一角から白い湯煙が上がり温泉が湧き出ているのが見つかりました。文久3年(1863)、会津西街道のルートが高原新田宿を通る峠越えルートが冬場、豪雪による交通困難との理由から男鹿川沿いに移った為、高原新田宿が廃宿となり、住民達は川治周辺に移り住み次第に温泉町として形成していくことになります。
周辺住民や会津西街道を利用する旅人などからも利用されと次第に知名度が上がり、特に傷口に良い効能があることから(古くから「傷は川治温泉、火傷は滝温泉(現在の鬼怒川温泉)」と言われていたそうです。)幕末の戊辰戦争の際には新撰組の土方歳三が戦で受けた傷を癒し、決戦の地である鶴ヶ城(福島県会津若松市)に向ったと伝えられています。
川治温泉の泉質: アルカリ性単純温泉、泉温42〜48℃、無味無臭
川治温泉の効能: 創傷、リウマチ、火傷、節のこわばり、打身、くじき、神経痛、筋肉痛、関節痛、関慢性消化器病、痔疾、冷性、五十肩、運動麻痺、疲労回復、婦人病など
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