旧イタリア大使館別荘(中禅寺湖)概要: 案内板によると「 湖畔に建つ本邸と、国際避暑地歴史館(旧称:副邸)の2棟は、アントニー・レーモンド(チェコ生まれのアメリカ人建築家)の設計によって、昭和3年に建てられたものです。平成10年に栃木県が買収しましたが、基礎部を中心に傷みが進んでいたため、平成11年度に改修工事を実施しました。建物の内・外装にスギの皮を大胆に使った、ほかに見られない個性的な建築物です。」とあります。旧本邸は木造2階建、寄棟、鉄板葺、1階は居間、食堂、書斎、休憩室、広縁などがあり2階は大使の間や寝室(現在は眺望室)などで構成されています。華美な装飾は少なく自然素材を豊富に使う事で落ち着いた雰囲気が随所に感じられ開口からは中禅寺湖の眺望が開け心地よい室内空間になっています。1階の広縁はテラス風で前面全てガラスの引き戸なっていて長椅子に腰掛けると中禅寺湖を眺めながらくつろげられます。旧副邸は木造平屋建て、寄棟、鉄板葺、仕様等は本邸に準じる造りが採用され、現在は避暑地歴史館として一般公開されています。
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