神橋(二荒山神社)概要: 二荒山神社神橋には奈良時代の天平2年(766)勝道上人が日光開山の折、この地に訪れましたものの大谷川が激流だった為なかなか渡れずにいると、深砂大王が現れ手に持っていた2匹の蛇を放つとたちまち橋に姿を変え無事渡る事が出来たという伝説が残っています。記録的には文明18年(1486)に記された「回国雑記」の中に記事があります。現在の形になったのは日光東照宮が造営された時でその後も数十年に一度架け替えられ、東照宮造営以降は神事、将軍社参、勅使、幣帛供進などで使用され一般人は通る事が出来なかったようで下流に仮橋が設けられました。
神橋の長さは28m、幅7.4m、高さ10.6m、高欄の両端と中央には擬宝珠が飾られ10本の親柱によって支えられ、橋自体は大木(乳の木)を岸の岩盤や土中に深く差し込み、そこに橋桁を渡すという独特の工法を採用しています(後年、石造の橋脚が大木を支え補強しています)。神橋は山口県錦帯橋、山梨県猿橋と共に日本三大奇橋の1つに数えられ昭和19年(1944)に国指定重要文化財に指定、平成11年(1999)に登録された日光世界遺産の一端を担っています。明治時代初頭に発令された神仏分離により二荒山神社の所有となったようです。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-日光山二荒山神社
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