客殿(医王寺)概要: 医王寺客殿(基本的には客を接待するために造られた建物)は貞享5年(1688)に建てられた建物です。木造平屋建一部2階建、寄棟(正面左側は2階建てで寄棟の屋根が切り落とされています。)、銅板葺きの建物で外壁は真壁造、腰壁は板張、正面は略建具、上部が白漆喰で仕上げられ桁行13間と医王寺境内の中で最大の規模を誇ります。内部は客間や2階部分以外は基本的に間仕切り壁がなく襖や板戸などで区切られ、全てを開放すると100畳以上の大空間となっています。客間は面皮柱、欄間、長押、引手などに繊細な意匠が施され質素ながら格式の高い雰囲気を出しています。医王寺客殿は当時の建築を伝えるものとして昭和58年(1983)に栃木県指定重要文化財に指定されています。
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