満福寺(栃木市)概要: 教王山満福寺は栃木県栃木市旭町に境内を構えている真言宗智山派の寺院です。案内板によると「 当山は鎌倉時代・弘長2年(1262年)薗部村に創建され、天正15年頃現在の地に移された。真言宗智山派に属し幕末に当地の大火災によって全焼するまでは大本堂を中心に諸堂伽藍完備し、末寺十数ヵ寺をもつ大寺であった。ご本尊は金剛界大日如来。また、当山鎮守の「三鬼尊」は宮島弥山・京都慮山寺のものとともにわが国でも珍しい鬼神像で栃木市指定文化財になっている。中央青鬼は、鎖につながれた姿で、昔、酒屋を荒したという民話で有名である。 栃木市教育委員会」とあります。
「三鬼尊」は赤鬼尊像、青鬼尊像、黒鬼尊像の3躯からなる木像で伝承によると定朝(平安時代後期に活躍した仏師)、又は左甚五郎(江戸時代初期の彫刻師)が彫り込まれたものと伝えられています。通常三尊像とは釈迦三尊像(釈迦如来像を中尊として両脇に脇侍像)や阿弥陀三尊像(阿弥陀如来像を中尊として左脇侍:観音菩薩像・右脇侍:勢至菩薩像)、薬師三尊像(薬師如来像を中尊として左脇侍:日光菩薩像・右脇侍:月光菩薩像)などが有名ですが鬼の三尊像は極めて珍しく昭和36年(1961)に栃木市指定文化財に指定されています。山号:教王山。宗派:真言宗智山派。本尊:大日如来(金剛界)。
|