塚田家住宅(栃木市)概要: 塚田家は江戸時代後期の弘化年間(1844〜1848年)から木材回漕問屋で財を成した家で、巴波川沿いには8棟の白壁土蔵群が建ち並びそれらを取り囲むように延長113mに及ぶ黒板塀が廻らされています。これらが織り成す景観は栃木市を代表とする風景をも造り出しています。旧主屋(明治時代後期、木造2階建、寄棟、桟瓦葺、外壁は下見板張、数奇屋風)、文庫蔵(明治32年:1899年、土造2階建、切妻、桟瓦葺、白漆喰仕上げ、建築面積79u) 、米蔵(大正時代、土造2階建、切妻、桟瓦葺、白漆喰仕上げ、建築面積20u)、銘木蔵(大正時代、土造2階建、切妻・入母屋、外壁は3面が白漆喰仕上げ、1面が下見板張、桟瓦葺、建築面積152u)、塚田歴史伝説館本館(明治36年:1903年、土造2階建、切妻、桟瓦葺、建築面積50u)、塚田歴史伝説館事務室(大正5年:1916年)、旧荷蔵(明治42年:1909年、土造平屋建一部2階建、寄棟、桟瓦葺、建築面積322u)、黒板塀(明治時代後期、延長113m、縦板張、桟瓦葺)は明治時代から大正時代にかけて建てられた町屋建築の遺構として貴重で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成12年に(2000)に国登録有形文化財に登録されています。現在は塚田歴史伝説館として一般公開されています。
|