人丸神社(佐野市)概要: 人丸神社は栃木県佐野市小中町に鎮座している神社です。人丸神社の創建は平安時代初期の元慶元年(877)歌聖柿本人麻呂の分霊を石見国高角山(高津柿本神社:島根県益田市の事だろうか?高角山(現在の島の星山、標高470m)は柿本人麻呂の短歌「 石見のや 高角山の 木の際より わが振る袖を 妹見つらむか 」で出てくる存在する山ですが、山頂には人麻呂を祀っている神社が無く高津柿本神社が本社を自称しています。)より勧請したのが始まりと伝えられていますが、境内にある湧泉池は才川の源泉となり田畑を潤していた事から、古来から自然崇拝的なものがあったのかも知れません。信仰は広く境内には元禄4年(1691)に奉納された石鳥居や元禄元年(1688)に奉納された石灯篭、社宝には宝永7年(1710)に江戸講中から奉納された神楽面などがあります。旧郷社。祭神:柿本人麿。
人丸神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺、平入、桁行3間、梁間2間、正面1間向拝付、外壁は真壁造板張り(欄間彫刻部のみ極彩色仕上げ)、天井は田村安貞によって描かれた花鳥風月の格天井になっています。本殿は三間社流造、銅板葺、梁間2間、外壁は真壁造板張り。神楽殿は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、妻入り、外壁は正面3方が柱のみの吹き放し、背面3方が真壁造白漆喰仕上げ。社殿は20年毎に改修や造営が繰り返されています。
人丸神社の文化財
・ 人丸神社湧泉池−地質学上貴重−佐野市指定天然記念物
・ 人丸神社神苑−佐野市指定名勝
・ 絹本着色柿本人丸像−田崎草雲作−佐野市指定有形文化財
・ 神楽面(八面)-宝永7年江戸講中より寄進-佐野市指定有形文化財
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(縁起)-人丸神社 社務所
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