出流原弁天池湧水(佐野市)概要: 出流原弁天池湧水は古生層石灰岩 で形成される鍾乳洞から湧き出す湧水で水温は年間を通じて16℃前後、湧水量2,400m3/日、丸型で周囲138m、透き通った湧水は人々の生活を潤すと同時に信仰の対象にもなり、湧水を見下ろす高台には水を司る弁財天が勧請されています。又、朝日長者埋蔵金伝説も伝わっています。昔、朝日長者と呼ばれる金持ちがいましたが、どうしても子供が出来ず出流原弁天に子授の祈願すると念願成就し1人の美しい娘を授かりました。 しかし、娘が18歳の時、神隠しにあい突然姿を消し幾ら探しても見つける事が出来ませんでした。ある夜、長者の霊夢に龍神の化身が立ち、娘は龍神の子供で今は鯉に姿を変え出流原弁天池を泳いでいるが、本来の龍神の姿になる為には莫大な財が必要だと告げられます。長者は早速、全財産を後山に埋めると娘は龍神となって昇天したと伝えられています。出流原弁天池湧水は昭和31年(1956)に栃木県指定天然記念物に指定、昭和60年(1985)に名水百選に選定されています。
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